米RealNetworksは，2004年第1四半期決算を米国時間4月28日に発表した。売上高は6040万ドルで，前年同期比29％増，前期比12％増となった。当期売上高には，RealNetworks社が2004年1月に買収した米GameHouseの売上高約200万ドルが含まれる。GAAPベースの純損失は1040万ドル（1株当たり損失は6セント）。前年同期の純損失280万ドル（同2セント），前期の純損失530万ドル（同3セント）から，赤字幅を拡大した。
事業別の売上高は，消費者向け製品およびサービス部門が4650万ドルで，前年同期と比べて41％，前期と比べて13％増加した。音楽部門は1230万ドルで，前期の79万ドルと比べて55％の大幅増。企業向け製品・サービス部門は1390万ドルで，前年同期比1％減，ただし前期比では8％の増加となった。
ゲーム部門の売上高は680万ドルで，前期の390万ドルから72％増加。GameHouse社の買収と，当社のオンライン・ゲーム・サービス「RealArcade」が成長を後押しした。RealArcadeでは当期に27種類のゲーム・タイトルを新たに提供した。
「当期は，急速に事業が進んだ。これは特に，音楽やゲームなどの顧客向けサービスの成長によるものが大きい。有料音楽配信サービスでは，現在45万人以上の会員を抱えており，音楽配信市場でトップに立てたと思う。2004年末には，独占禁止法関連の訴訟費用を除いて，黒字回復を達成できる見込みだ」（RealNetworks社CEOのRob Glaser氏）
さらに同社は，2004年第2四半期の見通しについても明らかにした。売上高は6300万～6500万ドル，GAAPベースの1株当たり損失は3～4セントを見込む。
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