カナダのCorelは,オフィス・スイートの最新版「WordPerfect Office 12」の販売開始を現地時間4月27日に発表した。英語版は,北米,英国,豪州,ニュージーランド,東南アジアにおいて同日より提供開始する。独語,仏語,スペイン語,ブラジル系ポルトガル語版は2004年夏に出荷される予定。

 WordPerfect Office 12には,ワープロ・ソフト「WordPerfect」,表計算ソフト「Quattro Pro」,プレゼンテーション・ツール「Presentations」が収録される。また,アドレス帳や,携帯電話向け「WordPerfect Wireless Office Suite」,テンプレート管理機能「WordPerfect OfficeReady」を提供する。

 新版では,40種類の新たなテンプレート,辞書「Pocket Oxford Dictionary」,9500種類のクリップアート,600種のTrueTypeフォント,180枚を超える写真なども備える。

 同製品は,Microsoft Office 2003よりも多くのOS上で動作し,Windows Server 2003,Windows XP(Home EditionまたはProfessional版SP1),Windows NT 4(SP6a),Windows 2000(SP4),Windows 98 SEに対応する。

 WordPerfect Office 12の主な特徴は以下の通り。

・米Microsoftの「Office」製品(Word,Excel,PowerPoint)との互換性を強化。

・ユーザー・インタフェース調整機能「Workspace Manager」で,Microsoft社製Office,「Lotus 1-2-3」あるいは「WordPerfect 5.1 Classic」のいずれかと同じようにツールバーやメニュー項目を配置したり,キーボード・ショートカットを割り当てることができる。

・Officeのファイルを容易に閲覧,編集,印刷,保存できるようになった。ユーザーは,ボタンひとつでPDF,HTML,XML,Word,Excel,Powerpoint形式でドキュメントをパブリッシュできる。

・新版のインストールに前版のアンインストールが必要なくなった。カスタマイズ情報と詳細設定は,自動的に新しくインストールしたバージョンに引き継がれる。

 WordPerfect Office 12の価格(米ドル)は,製品版が299ドル99セント,アップグレード版が149ドル99セント。6月に提供開始が予定される教育機関向けは99ドル99セント。データベース・アプリケーション「Paradox」を収録する企業向けのプロフェッショナル版は,ライセンス契約を通じて入手可能。製品版の価格は349ドル99セント,アップグレード版が199ドル99セント。

 30日間限定の無償トライアル版は,同社Webサイトからダウンロードできる。

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