米Network Associatesは米国時間4月27日,2004年第1四半期の決算を発表した。売上高は2億1700万ドルで,前年同期の2億1900万ドルから減少。しかし,GAAPベースの純利益は5600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は32セント)で,前年同期の1200万ドル(同8セント)から増加した。

 プロフォルマ・ベースの純利益は1800万ドル(希薄化後の1株当たり利益は10セント)となる。前年同期は2400万ドル(同13セント)だった。

 消費者および企業向けアンチウイルス/侵入防止セキュリティ製品とMcAfee Labsを含むMcAfee事業の売上高は,前年同期比11%増加した。消費者市場が引き続き好調で,McAfeeオンライン・サービスの新規登録ユーザーは過去最高の86万人強にのぼった。同サービスの総登録ユーザー数は450万人以上に達した。

 「当期は,戦略的に重要な分岐点となった。Magic Solutions事業の資産売却に続き,『Sniffer』ネットワーク管理製品を売ることで米Silver Lake Partnersおよび米Texas Pacific Groupと合意し,会社の名称を変更することを決定した。当社は優れたセキュリティ機能の提供に取り組み,顧客をセキュリティ侵害の脅威から守るための製品開発を継続する」(Network Associates社会長兼CEOのGeorge Samenuk氏)

 同社は,2004年第2四半期の見通しについても明らかにした。売上高は2億~2億500万ドルの範囲で,プロフォルマ・ベースの1株当たり利益は4~6セントと予測する。

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