米Motorola傘下の米Metrowerksは米国時間4月27日,アプリケーション開発スイート「CodeWarrior Development Studio」の新製品を発表した。 Linuxホスト環境に対応した「CodeWarrior Development Studio for PowerPC ISA, Platform Edition」「同ARM ISA, Platform Edition」「同ColdFire ISA, Platform Edition」の3製品で,カーネル2.4.xをサポートする。「LinuxをホストOSとした環境で,組み込みLinux向けアプリケーション開発が行える」(Metrowerks社)
各スイートには,ドライバ開発などに必要なデバッガが含まれる。開発者は,ブレークポイントを確認したり,低レベルのトレース解析を行うことが可能。ストップ・モードでのカーネル・レベル・デバッグ機能やラン・モードのアプリケーション・デバッグ機能を備える。また,JTAGインタフェースを介して「PowerTAP Pro」あるいは「Abatron In-Circuit Emulator」などのデバッグ・ツールを使用することもできる。
その他の主な特徴は以下の通り
・「CodeWarrior Integrated Development Environment(IDE)」:ソース・レベルのデバッガ,プロジェクト・マネージャ,テキスト・エディタ,検索エンジン,ソース・ブラウザ,ビルド・システムを提供
・フラッシュ ・プログラミングおよび検証ツール:150種以上のフラッシュ・デバイスをサポート
・高度な管理機能:ステータス,コマンド・ライン実行,環境変数,メモリー・マップなど個別のパラメータを表示
・簡素化したコーディング:自動コーディング機能,ユーザーの設定による表示フォーマット,共有ライブラリのサポート
・ELFファイル・インポータ:コンパイル済みのバイナリ・ファイルから新たなプロジェクトを作成可能
CodeWarrior Development Studio for PowerPC ISA, Platform Edition,同ARM ISA, Platform Edition,同ColdFire ISA, Platform Editionは,5月に販売を開始する予定。
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