米IBMは,米Morgan Stanleyからオンデマンド・コンピューティング・インフラの構築/運用契約を獲得した。両社が米国時間4月27日に明らかにしたもの。両社間の既存のITサービス契約を延長するもので,期間は5年間。契約金額は約5億7500万ドルという。

 さらにIBM社は,ヘルプ・デスク業務と,マネージド・サービスとしてのデスク支援業務を,Morgan Stanley社個人投資家部門に所属する約2万人のユーザーに提供する。

 Morgan Stanley社は,個人投資家部門および金融サービス開発部門用に新インフラ「Universal Management Infrastructure」を導入する。これにより,使用するプロセサの処理能力やストレージ容量,ネットワークの帯域幅などを必要に応じて自動的に増減できるようになる。インフラの利用料金はMorgan Stanley社が使った処理能力の量によって変わり,「数100万ドルの経費節減になるだろう」(両社)

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