米Microsoftは,アドホック型のレポーティング・システムを手がける米ActiveViewsを買収した。同社が,シカゴで開催中の「Gartner Business Intelligence Summit 2004」において米国時間4月26日に発表した。Microsoft社は,ActiveViews社の買収により,ビジネス・インテリジェンス(BI)プラットフォームの拡張を狙う。買収金額は明らかにされていない。

 ActiveViews社は,ユタ州に拠点を置く従業員5名の非公開会社。アド・ホック型のレポーティング・システムを提供する。ActiveViewsシステムを.NETとSQL Server Reporting Servicesに統合することにより,ユーザーは多数のシステム上に格納されるデータを閲覧して必要な情報を即座に引き出すことができる。また,ユーザーは,Webベースの環境において,既存のレポートに修正を加えて新しいサポートを作成できる。

 「企業は大量のデータを保有しており,従業員が意思決定を下すために,これらのデータにアクセスする必要性も高くなっている。ActiveViews社の技術をSQL Server Reporting Servicesに組み込むことにより,ユーザーはより速く,効率的に情報にアクセスできるようになる。SQL ServerのBI機能に同機能を組み込めば,これまでにない,より包括的なBIソリューションの提供が可能になる」(Microsoft社BI担当ジェネラル・マネージャのBill Baker氏)

 同社によれば,ActiveViews技術をSQL Serverに追加することにより,従業員はより多くの情報を元にした決定を下すことができるようになる。また,顧客とパートナは,統合されたBIプラットフォームを活用して低コストで生産性を向上させることができるという。

◎関連記事
米マイクロソフト,「SQL Server」へのレポーティング/分析機能組み込み計画を発表
米SAS,BIプラットフォームの新版「SAS 9」をリリース
「BI投資から価値を得るために」,米Forrester ResearchがBIに関する調査結果とアドバイスを発表

発表資料へ