米Lindowsは,同社のLinux OS「Linspire」(旧名称はLindowsOS)向け音楽管理/再生ソフトウエア「Lsongs」を米国時間4月23日に発表した。

 Lsongsは,複数の音楽関連Linux用アプリケーションを1つにまとめたソフトウエア。「楽曲の取り込みから自分用アルバムの作成まで,すべての作業を1つのアプリケーションでこなせる」(Lindows社)という。「Linux上でデジタル音楽の管理を行おうとすると,これまでは複数のソフトウエアを使う必要があり面倒だった。Lsongsにより,最初から最後まで1つのアプリケーションで処理できる」(Lindows社CEOのMichael Robertson氏)

 同ソフトウエアの主な機能は以下の通り。

・オーディオ・トラックを取り込み,デジタル形式にエンコードする。楽曲数に制限はない

・検索機能やプレイ・リストなどを備えたツールを使い,楽曲データを管理できる

・MP3や音楽CDが再生できるほか,数100局あるストリーミング・インターネット・ラジオ局の聴取が可能

・CD-ROM作成ソフトウエアを使わずに,自分用の音楽CDを作れる

 Lsongsは,Linspire用アプリケーション配布サービス「CNR Warehouse」の会員を対象に無償でダウンロード提供する(非会員はWebサイトにて19ドル95セントで購入可能)。また同社は,Linspireの将来版の一部にLsongsを同梱して提供する予定。

◎関連記事
米Lindows,米証券取引委員会に新規株式公開を申請
米Lindows.com,OSの名前を「Linspire」に変更
LindowsOSパソコンにAV機器の操作性を提供する「Lindows Media Computer」が登場へ
「レコード会社にとってネット配信は成長領域」,米BearingPoint
「PtoPファイル交換,ユーザーの約40%が会社のネットワークを利用」,米調査
1年ですっかり様変わりしたデジタル音楽市場,競争はさらに激しく
「2003年の音楽販売枚数は前年比0.8%減,ただしインターネット経由のアルバム販売は増加」,米調査
「モノ」が消えればすべてが変わる――米Appleが始めた音楽配信ビジネスの衝撃

[発表資料へ]