米Microsoftのオンライン事業MSNは米国時間4月23日,インスタント・メッセージング(IM)サービス「MSN Messenger」のユーザー向けに有料のオンライン・ゲーム・サービス「MSN Instant Games Clubhouse」を提供することを明らかにした。

 MSN Instant Games Clubhouseは,同日より米国でサービスを開始する。第1段として,4種類の対戦ゲームを提供する。「Wheel of Fortune」「UPWORDS」「Bankshot Billiards」は月額利用料4ドル99セントで,年間登録のキャンペーン価格は14ドル99セント。「MSN Instant Games Chess」は月額利用料3ドル99セントで,年間登録のキャンペーン価格は9ドル99セント。ユーザーは14日間の無料トライアルを利用できる。

 MSN Instant Games Clubhouseの「Buddy Scores」では,友達どうしのゲームの勝敗やランキングを閲覧できる。特定ゲームの平均スコアや連勝記録なども確認可能。ゲームはポップアップ・ウインドウではなく,MSN Messengerのメッセージ・ウインドウで展開されるので,「ポップアップ広告遮断機能が,ゲームの邪魔をする心配はない」(Microsoft社)。また,ウエブカムを使って,対戦相手の顔を見ながらやり取りすることができる。なお,ゲームに登録していないMSN Messengerユーザーとも対戦することが可能。

 MSN Instant Games Clubhouseを利用するには,MSN Messengerのバージョン「6.1」あるいは「6.2」が必要。ちなみに6.2は今週リリース予定である。使用するパソコンのシステム条件は,OSがWindows 98/2000/Millennium Edition/XPのいずれか。64Mバイトの空きメモリー,16ビット・カラーのVGAディスプレイ(800×600ピクセル),8Mバイトのビデオカードを搭載し,DirectX 3.0をサポート。

 「オンライン・ゲームの人気は急速に高まっている。すでに5000万人近い人々が,ゲーム装置ではなくインターネットを使ってゲームを楽しんでいる」(Microsoft社MSN Communications Services and Member Platform Group部門コーポレート・バイス・プレジデントのBlake Irving氏)

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