米EarthLinkは米国時間4月19日に,フィッシング防止機能を持つInternet Explorer向けツールバー「Earthlink toolbar」を発表した。同社サイトからダウンロードできる。Internet Explorer 5.0以降で使用できる。
フィッシングとは,正当な電子メールを装って,パスワードやPIN(暗証番号)などの個人情報やセキュリテイ情報を取得しようとする手口のこと。
フィッシング防止機能は,Earthlink toolbarの一部として提供される「ScamBlocker」が提供する。ユーザーがフィッシング詐欺サイトと確認されたWWWサイト,あるいはその疑いのあるWWWサイトにアクセスしようとすると警告を発し,EarthLink社のWWWページにユーザーをリダイレクトする。WWWページには,フィッシングなどのオンライン詐欺に関する情報と,対策が掲載される。
同ツールバーには,フィッシング防止機能のほかに米Googleの検索機能,EarthLink社のポップアップ広告遮断機能「Pop-Up Blocker」やスパイウエア検出機能「SpyAudit」などが含まれる。
EarthLink社はまた,米eBayや米Brightmailと協力し,フィッシング詐欺サイトの特定と遮断に取り組む計画である。
ちなみに,フィッシング対策団体のAnti-Phishing Working Groupによると,2004年2月に282件の新たなフィッシング詐欺が発生しており,1月の176件から増加している。
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