韓国のSamsungは現地時間4月16日に,2004年第1四半期の決算を発表した。売上高は14兆4100億韓国ウオン(約124億ドル)で,前期の12兆8900億韓国ウオン(約111億ドル)と比べ11.9%増,前年同期の9兆6000億韓国ウオン(約83億ドル)から50.1%増加した。純利益は3兆1400億韓国ウオン(約27億ドル)で,過去最高を記録した。

 営業利益は4兆100億韓国ウオンで,前期比52.6%増加し,前年同期と比べ197%増加した。営業利益率は27.8%となった。

 事業別でみた場合,Telecommunications Network(TN)事業の売上高は4兆8500億韓国ウオン(総売上高に対する割合は34%)で前期比23%増加した。携帯電話機の販売台数は2000万台を超えた。

 Semiconductor事業の売上高は4兆1200億韓国ウオン(総売上高に対する割合は29%)で前期比5.6%増。フラッシュ・メモリーとシステムLSIの販売増加,DRAMの価格上昇,シュリンク技術の進歩などが成長の要因とみる。

 LCD事業の売上高は2兆3700億韓国ウオン(総売上高に対する割合は16%)で前期比 21%増加。LCDテレビ市場の需要増加が成長を後押しした。

 Digital Media(DM)事業の売上高は2兆1700億韓国ウオン(総売上高に対する割合は15%)で前期比 1.8%増加。デジタル・テレビの販売が好調だった。

 Digital Appliance(DA)事業の売上高は8000億韓国ウオン(総売上高に対する割合は6%)で前期と比べ6.5%減少したが,営業利益は黒字に回復した。

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