米Transmetaは,2004年第1四半期の決算を米国時間4月15日に発表した。売上高は520万ドルで,前期の360万ドルから44%増加したが,前年同期の600万ドルからは減収となった。GAAP(会計原則)ベースの純損失は2340万ドル(1株当たり損失は14セント)。同条件の前期の純損失2190万ドル(同15セント),前年同期の純損失2010万ドル(同15セント)と比べて赤字幅が拡大した。

 非GAAPベースの純損失は1960万ドル(1株当たり損失は11セント)で,前期は1880万ドル(同13セント),前年同期は1700万ドル(同12セント)だった。

 Transmeta社会長兼CEOのMatthew R. Perry氏は,当期の増収について「シン・クライアント分野や『Efficeon』ベースの初期製品などの需要が高まっているため」と説明した。

 同氏はまた,「90ナノメータ(nm)製造技術のEfficeonプロセサで,当社は大きく前進しつつある。4月初めにサンプル出荷を開始したが,今年半ばには,当初の予定よりも早く限定生産を始める見込みだ。2004年後半および2005年春にリリース予定の90nm版Efficeonに大きな関心が集まっている」と語った。なお,最近,同社の省電力技術「LongRun2」のライセンスをNECエレクトロニクスが初めて取得しており,「今後も他社へのライセンス供与が見込める」(同氏)

 またTransmeta社は,2004年第2四半期の業績見通しについても明らかにした。GAAPベースの1株当たり損失は14セント~15セント,非GAAPベースの1株当たり損失は12セント~13セントになると見込む。

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