オランダRoyal Philips ElectronicsのConsumer Electronics部門は,北米における顧客サービスを米IBMに委託する契約を締結した。同社が現地時間4月14日に発表した。7年間の契約金額はおよそ3億ドルで,5月に開始される見通し。

 契約のもとに,IBM社のビジネス・コンサルタントとIntegrated Technology Services部門の専門家は,Philips社とともに顧客サービス・プロセスの再設計を行なう。新しいサービス移行プロセスは,部品調達,コンタクト・センター,保証管理とクレーム処理,修理,Web上のセルフヘルプといった,Philips社のすべてのサービス・プロセスに適応される。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,家電修理の一部は,IBMセンターでも行なわれる。同契約によってカバーされる製品の数は,TVやCDプレイヤを含めて500製品を越える。IBM社は,今回の契約により年間100万件を超える電話,80万件を超える修理と部品交換を受け付けることになると予測している。

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