米Oracleが米国時間4月14日に,JavaおよびWebサービス向け開発環境の新版「Oracle JDeveloper 10g」を発表した。新版は,サービス指向アーキテクチャ(SOA)の利用を可能にする枠組みApplication Development Framework(ADF)対応となった。

 SOAの開発手法が使えるので,一連の共有ビジネス・サービスから効率の高いアプリケーションを構築する作業が迅速かつ容易になったという。オープンな業界標準をベースとし,Java 2 Platform, Enterprise Editon(J2EE)およびWebサービス・インタフェース仕様に従っていることから,「あらゆるJ2EE互換アプリケーション・サーバーに配信が可能」(Oracle社)。

 「Oracle JDeveloper 10gは,アプリケーション開発作業を省力化する“生産性レイヤー”に相当する。同開発環境を使用すると,技術レベルに関係なくすべての開発者がJ2EEアプリケーション/Webサービスを作れるようになる」(同社)

 Oracle JDeveloper 10gの評価版は,同社の開発者コミュニティWebサイトOracle Technology Networkで直ちに無料ダウンロード可能とする。製品版の価格は,1指名ユーザー当たり995ドル。

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