同期技術を手がける米Intellisync(旧称:Pumatech)は,カナダのResearch In Motion(RIM)とのライセンス契約を延長することを米国時間4月13日に発表した。契約に関する詳細は明らかにされていない。Intellisync社は1998年以来,RIM社と協調しており,同社にデスクトップ・ベースの同期ソフトウエアを独占的に提供してきた。

 Intellisync社の技術をRIM社の「BlackBerry Desktop Software」に統合させることにより,無線携帯端末「BlackBerry Handheld」のユーザーは,パソコン上の個人情報管理(PIM)アプリケーションの情報をハンドヘルド機と同期させることができる。同製品は,Microsoft社のOutlook,IBM社のLotus Notes,Novell社のGroupWise,ACT!などに対応する。そのため,BlackBerryユーザーは,机から離れていても必要な情報を持ち歩くことができる。Intellisync社の技術は,同じ情報を何度も入力する必要を排除するため,時間も節約できるという。

 Intellisync社のソフトウエアは,アポイントメント,連絡先,タスクなどの重要な情報をモバイル機器と幅広いパソコン向けアプリケーション間で同期して最新化する。同期の際に,カスタム・フィルタリング(必要な情報だけを同期する),インテリジェントなフィールド・マッピング(データが適切なフィールドに入力されたかを確認する機能),また重複入力を省く機能を提供する。

 「Intellisync社は,BlackBerryの機能拡張を支援するために過去5年間RIM社と提携してきた。独占的な契約により,最新のPIM同期機能をBlackBerryユーザーに提供していきたいと思う」(Intellisync社技術ライセンシング担当副社長のEric Monderer氏)

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