米McDonaldは,同社ハンバーガー・チェーン店舗で提供するWi-Fi(802.11b/g)対応高速ネットワーク・サービスに関して,米Wayportと提携する。Wayport社が米国時間4月13日に明らかにしたもの。McDonald社はこれまで,米Cometa Networksなど,複数のプロバイダを利用して試験的にWi-Fiサービスを運用していたが,Wayport社のサービスに全面的に切り替えることになる。

 Wi-Fiサービスの利用料金は2時間で2.95ドル。Wayport社のネットワークを月額29.95ドルで無制限に利用できるプランなど,その他のオプションも用意する。また,同社とローミング提携を結ぶキャリアのサービスも,追って利用できるようにするという。

 Wi-Fiサービスの提供店舗には,目印として“ゴールデン・アーチ”と呼ばれるMcDonald社のロゴに“@”を付けて表示する。サービス提供店舗は,McDonald社のWebサイトで閲覧可能。

 「ユーザーは,家庭や職場と同じように,インターネットと高速接続したいと考えている。McDonald社との提携により,ユーザーはいつでもどこでもWi-Fiサービスを利用できるようになる」(Wayport社CEOのDave Vucina氏)

 なお米メディア(NYTimes.com)によると,Wayport社は2004年末までに,米国のMcDonald店舗,約3000カ所でWi-Fiサービスを提供する予定である。

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