米AMDと米Intergraphは,AMD社製マイクロプロセサに関する特許侵害訴訟で和解に達した。AMD社が米国時間4月12日に明らかにしたもの。これによりAMD社は,1000万ドルに加え,対象となるプロセサの販売で2005年~2007年の期間に得る利益の2%をIntergraph社に支払い,マイクロプロセサ「Clipper」関連の特許ライセンスを取得する。

 両社は,カリフォルニア州北部地区連邦地裁で起こしていた特許侵害訴訟を取り下げる。またIntergraph社は,AMD社製プロセサ搭載システムに対する特許侵害の主張をすべて撤回する。なお,AMD社が特許ライセンス料として支払う金額は,毎年5万ドルまでとし,総額2500万ドル以下に抑える。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,ClipperはもともとIntergraph社が自社製ワークステーション用に開発したプロセサという。その後1993年に同社は米Intel製プロセサを使用するようになったが,Clipperプロセサの特許を根拠にAMD社,米Dell,米Gateway,米Hewlett-Packard,Intel社などの企業を訴えてきた。AMD社は,「当社とIntergraph社との和解は当社の顧客にも適用される」としている。

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