「モバイルのインターネット環境が最も整っている米都市は,サンフランシスコのベイエリアである」。米Intelは,全米各都市のモバイル環境に関する調査結果を,米国時間4月6日に発表した。

 各都市について,無線を利用した商用/公共のアクセス・ポイント(ホットスポット),無線LAN,電子メール対応無線機器の導入数や、インターネットの普及状況などを調べたもので,今年が2回目。

 サンフランシスコのベイエリアに続く2位以下は,オレンジ・カウンティ(カリフォルニア州),ワシントンDC,オースティン(テキサス州),ポートランド(オレゴン州),シアトル州,ベルゲン(ニュージャージー州),ミドルセックス(ニュージャージー州),サンディエゴ(カリフォルニア州),デンバー(コロラド州)。ちなみに昨年の首位はポートランドだった。

 「無線を利用したコンピューティング環境が単なるトレンドではなく,コミュニケーションの新たな波として押し寄せている」(Intel社Communications Group部門エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのSean Maloney氏)

 Intel社はまた,全米の大学および空港のモバイル環境ランキングを発表した。最もモバイル環境が整っている大学は,インディアナ州ブルーミングトンにあるインディアナ大学で,2年連続の首位。空港では,ダラス・フォートワース国際空港が首位で,2位はニューヨーク州のラガーディア国際空港だった。

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