地理情報システム用データの標準化を進める非営利業界団体Open GIS Consortium(OGC)のメンバー企業が,2004年4月25日~28日にワシントン州シアトルで開催されるGeospatial Information Technology Association(GITA)Annual Conference 27にて,各種OpenGISインタフェース仕様を使ったデモンストレーションを行う。OGCが米国時間4月9日に明らかにしたもの。

 OpenGIS仕様は,地理情報を扱うWWW,無線/位置情報サービス,ITシステムにおいて相互接続可能なソリューションを実現するための規定。デモでは,OGCのメンバー企業が自社製品を使用し,地理情報の発見/アクセス/統合/利用/アプリケーションをインターネット経由で最適化するOGCインタフェースを紹介する。実演で使う仕様は,Web Map Service(WMS),Web Feature Service(WFS),Coordinate Transformation,Grid Coverages,Simple Features,Catalog and Geography Markup Language(GML)など。

 デモに参加する企業は以下の通り。米ESRI,米Hitachi Software Global Technology,米Intergraph Mapping and Geospatial Solutions,ベルギーIonic Software,カナダSafe Software。

 さらにOGCはGITAで,「Open GIS――Improving Interoperability(Open GIS――相互接続性を向上)」,「Open GIS Interoperability:A Requirement for Critical Infrastructure Protection and Homeland Security(Open GISの相互接続性:クリティカル・インフラ保護と国土安全保障の要件)」,「Geospatial Interoperability by Design(設計による地理情報の相互接続)」と題する講演を行う。

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