「2003年にインターネットで旅行の計画や価格に関する情報を入手したユーザーは6400万人以上(米国成人の30%に相当)にのぼった」。旅行サービスのJoystar社は米国時間4月7日,旅行業界の非営利団体Travel Industry Association of America(TIA)が行った調査結果を引用するかたちで発表した。

 2003年にインターネットで旅行関連の情報を調べたユーザーのうち,4220万人がオンラインで旅行予約を実行した。また,すべての予約手続きをオンラインで済ませたユーザーの割合は29%で,前年の23%から増加した。

 「昨年,オンラインを介した旅行予約は300億ドルを超えた。しかしこれは,オフラインも含めた全体の16%に過ぎない。つまり,84%の予約はオフラインで行われているということだ」(Joystar社CEOのWilliam Alverson氏)

 Alverson氏によれば,消費者は航空券や宿泊の予約にオンラインを利用することはあるが,やはり旅行代理店に相談したり,旅行代理店の予約サービスを利用することを好んでいる。クルーズ付きや休暇向けプラン,団体旅行といった複雑なパッケージ・ツアーほどその傾向が高い。

 2003年にオンラインを通じた旅行手続きで最も多かったのは,「航空券」(75%)で,「宿泊」(71%),「レンタカー」(43%)が続く。また,オンラインで旅行手続きを行ったインターネット・ユーザーの購入費用は平均2600ドルで,前年の2300ドルから増加した。

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