米Microsoftは,デジタル・オーディオ放送(DAB)の普及促進を目的とした団体「World DAB Forum」に参加することを米国時間4月8日発表した。

 World DAB Forumは80の組織が参加する国際団体で,DAB規格の製品およびサービスの普及を目指す。DAB規格をベースにしたデジタル・ラジオ放送では,高品質でノイズのない音声を実現できるほか,テキストやデータ,画像なども提供することが可能。

 「World DAB Forumは,世界規模の新たな放送基準を提供する。Microsoft社は,DAB技術を利用した新たなサービスが世界中で生み出されると考えており,DABの普及を支援できることをうれしく思う」(Microsoft社Windows Digital Media部門コーポレート・バイス・プレジデントのAmir Majidimehr氏)

 現在,DABとMicrosoft社の「Windows MediaR 9」を組み合わせた5.1チャネルのサラウンド・サウンド対応試験放送を英国ロンドンで実施中である。これには,英Capital Radio,英NTL Broadcast,英RadioScapeなどが協力している。また,英国にあるMicrosoft Research Cambridgeでは,グローバル企業との提携を通じて,DABを利用したサービスや技術に関する研究に取り組んでいる。

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