米Network Associatesは米国時間4月4日に,大量の電子メールを送信する「Sober」ワームの新たな亜種「W32/Sober.f@MM(Sober.F)」の危険度評価を「中」とする警告を発した。同社ウイルス対策技術研究機関であるMcAfee AVERT(Anti-Virus Emergency Response Team)が同日最初に検出報告を受け取って以来,すでに100件以上の報告が届いているという。

 Sober.Fは,感染したコンピュータから電子メール・アドレスを収集し,自身の複製を電子メールに添付して送りつける。添付ファイル名はランダムに変化する。受信したユーザーが添付ファイルを実行すると,ワームは自身の複製を%SYSDIR32%にインストールする。

 ちなみに米メディアの報道(TechWeb)によると,Sober.Fは欧州で急速に広まっているという。電子メールの件名は,ドイツ語あるいは英語で書かれており,エラー・メッセージを装う場合がある。

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