米HP「標準品採用でSANのコストを下げる」，Gバイト単価50％安のFC対応HDDなど

2004.04.06

　米Hewlett-Packard（HP）が米国時間4月5日に，ストレージ・システム「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array（EVA）」製品系列に接続可能なファイバ・チャネル対応ハード・ディスク装置（HDD）などを発表した。HP社は，「業界標準を採用した製品で，SAN導入のコストを下げると同時に柔軟性向上と既存資産活用が実現可能」とする。

　同HDDは米Seagate Technologyと共同開発した製品で，HP社は「Fibre Attached Technology Adapted」と呼ぶ。記憶容量1Gバイト当たりの価格が従来のファイバ・チャネル対応HDDに比べ約50％安いという。「SANの価値を拡大し，より多くの分野でSANを導入できる」（同社）。さらに，同社のHP StorageWorks EVA Fibre Channelとの直接接続に対応。最大容量は250Gバイト。毎秒2Gバイトのファイバ・チャネル・インタフェースを2ポート備える。

　そのほかに同社は，以下に示すSAN関連製品や機能強化についても明らかにした。

・「HP StorageWorks B-series」の128ポートSANディレクタ・スイッチ：
　ミッション・クリティカルな環境へのSAN導入に必要とされる高可用性／高性能を提供。

・「HP StorageWorks IP Storage Router 2122-2」の第2世代の製品：
　ファイバ・チャネル・インターネット・プロトコルとiSCSIに対応。

・HP StorageWorks B-seriesおよび同C-seriesスイッチのSAN対応強化：
　ストレージ関連の業界団体Storage Networking Industry Association（SNIA）が規定するFibre Channel T11標準で両スイッチを接続するため，相互接続性を確保。

　HP StorageWorks EVA製品系列のFibre Attached Technology Adapted対応HDDは2004年7月に提供する。HP StorageWorks B-seriesの128ポートSANディレクタ・スイッチとHP StorageWorks IP Storage Router 2122-2は同日より利用可能とする。Fibre Channel T11標準を使ったHP StorageWorks B-seriesおよび同C-seriesスイッチの相互接続も，同日より利用できる。