米Warner Bros. Onlineと英Vodafoneは,モバイル向けコンテンツに関して提携関係を結んだ。両社が米国と英国で現地時間4月5日に明らかにしたもの。

 Vodafone社は欧州16カ国において,同社のブラウザフォン・サービス「Vodafone Live!」の利用者に,米Warner Bros. Entertainmentのコンテンツを提供する。コンテンツはゲーム,スクリーン・セーバー,アラートなど。さらに両社は,ビデオ・コンテンツなど,無線プラットフォーム向けコンテンツを共同開発する計画。

 Vodafone社Executive Content Services部門担当のGraeme Ferguson氏は,「Warner Bros. Online社と手を組むことで,モバイル・エンターテインメント分野において優位に立つことができる。当社のサービス利用者は,世界で最も素晴らしいコンテンツに,どこからでもアクセスできるようになる」と説明する。

 一方のWarner Bros. Online社上級副社長兼ジェネラル・マネージャの Jim Noonan氏は次のように述べる。「Vodafone live!という新しい媒体を通じて当社のコンテンツを提供できるようになるほか,新たに開発するコンテンツのブランド認知を効率的に行える」(同氏)

 Warner Bros. Entertainment社が扱うブランドには,「The Matrix」「Harry Potter」「Friends」などがある。

 米メディア(CNET News.com)よると,携帯電話のサービス・プロバイダは,ゲームや着信音など,携帯電話向けコンテンツの販売に力を入れている。欧州とアジアでは市場が急拡大しているものの,米国ユーザーの関心を引くにいたっていないという。

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