米Agilent Technologiesが,4月5日~8日にアリゾナ州フェニックスで開催されるStorage Networking World Spring 2004において,4Gbpsファイバ・チャネルSANのデモンストレーションを行うと米国時間4月2日に発表した。

 「4Gbpsの製品は業界初。当社が試験したところ単一4Gbpsチャネルで毎秒700Mバイト以上の速度を記録し,従来の2Gbps対応単一チャネル・コントローラの最大値である毎秒390Mバイトよりはるかに帯域幅が広い」(Agilent社)

 デモンストレーションについて,Agilent社入出力ソリューション部門マーケティング・ディレクタのErik Ottem氏は,「史上初の4Gbpsファイバ・チャネル・コントローラを紹介するだけでなく,必要とされる4Gbps対応ビルディング・ブロックと試験装置をすべて備えたエンド・ツー・エンドSANのデモも初めて行う」と述べる。

 SANのデモでは,「HPFC-5700A Tachyon DX4+」ファイバ・チャネル・コントローラをホスト・サーバーおよびディスク・アクセス用ターゲット・サーバーに接続し,エンド・ツー・エンドの4Gbpsファイバ・チャネル上でビデオとデータの転送リンクを実際に動作させる。デモを行う環境の構成は以下の通り。

・ホスト・サーバー/イニシエータとして設定したTachyon DX4+が,22ポートのループ・スイッチ「Agilent HDMP-0540」に接続された4Gbps SFP対応「Agilent AFBR-57R5P」光ファイバ・トランシーバを介し,4Gbpsのビデオとデータを送受信する。

・このループ・スイッチは,ディスク・アクセス用の4Gbps/2Gbpsターゲット・サーバーに接続する。

・このサーバーは2GbpsのJust Bunch Of Disks(JBOD)ストレージ・アレイをアクセスする。

・試験装置「Agilent 1733A SAN」を使ってループ・スイッチのポート間に4Gbpsのトラフィックを発生させると同時に,トラフィックとリンク・レートを表示する。

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