書き換え可能なDVDフォーマット「DVD-RAM」を推進する業界団体RAM Promotion Group(RAMPRG)は,パソコン向けDVD記録装置に関する調査結果を米国時間4月1日に発表した。それによると,今後18カ月で,家庭用パソコン向けDVD 記録装置の販売台数は1100万台以上に達するという。

 調査は,RAMPRGの委託を受けた米IDCが1000世帯以上を対象に実施したもの。RAMPRGには日立製作所,Hitachi-LG Data Storage社,松下電器産業,韓国のSamsung Electronics,日本ビクターなどが加盟している。

 IDCのリムーバブル・ストレージ・リサーチ部門リサーチ・ディレクタのWolfgang Schlichting氏は,「パソコン向けDVD記録装置市場は今後も大幅に伸びていく。過去18カ月で消費者のDVD記録装置に対する認知度および技術理解度が向上し,価格の割高感も弱まっているためだ」と説明した。

 消費者は,パソコン向けDVD記録装置で最も重視する点として,「信頼性」を挙げている。消費者の大半が,データ検証やエラー修正などが「重要」または「非常に重要」と回答した。

 パソコン向けDVD記録装置を購入する主な理由は,地上波放送,ケーブルTV,衛星放送の番組やインターネットのダウンロード,ビデオ・テープ・ライブラリ,デジタル・ビデオカメラなどの映像を保存,編集,再生するためという。また,複数のDVDフォーマットに対応し,他のDVD機器との互換性を備えていることも,購入の際の主要な判断材料になる。

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