米Computer Associates International(CA)は同社執行バイス・プレジデント兼最高財務責任者(CFO)に,昨年米Hewlett-Packard(HP)を退職したJeff Clarke氏(42才)が就任することを,米国時間4月1日に発表した。

 Clarke氏は,過去6カ月のあいだ暫定CFOを務めたDouglas Robinson氏から任務を受け継ぐ。Robinson氏は,財務担当上級バイス・プレジデントとしてClarke氏の配下につく。

 Clarke氏は,1998年に米Compaq Computerに入社。Strategic Finance部門バイス・プレジデント,Worldwide Sales and Services部門Finance and Strategy担当バイス・プレジデントを歴任し,2001年からCFOを務めた。Compaq社がHP社との合併を果たした2002年半ば以降は,HP社グローバル事業の執行バイス・プレジデントとしてサプライ・チェーンやロジスティクス業務を統括し,「35億ドル以上の節約に貢献した」(CA社)。

 「Jeff Clarke氏は,財務と経営について広範な経験を持っており,CA社は素晴らしい人材を得ることになる」(CA社会長兼CEOのSanjay Kumar氏)

 またClarke氏は,「一貫したキャッシュ・フロー,安定した収入源,負債の減少といった状況から,CA社が財務的に強力な主要ソフトウエア企業であることは明らかだ」と述べた。

 なお米メディア(CNET News.com)の報道によると,米証券取引委員会(SEC)がCA社の会計業務や財務処理に関して調査を行っているという。

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