マレーシアの教育省は,国内の初等/中等学校の教員3万5000人に米IntelのCentrinoに対応したノート・パソコンを配布する。同教育省とIntel社が現地時間4月1日に明らかにしたもの。

 同教育省は教育現場のIT化を5年計画で進めており,教員用ノート・パソコンの配布はその第一段階の活動にあたる。計画では,全学校へのWi-Fi無線LAN導入も予定している。

 ノート・パソコンを配布する効果について,元教育省大臣のTan Sri Musa Mohamad氏は「技術を教育プランに組み込める新世代の教師全員に刺激を与え,生徒にとってより効果的な授業が実現するだろう」と述べる。「たとえば,3次元の図を使ったり,リアルタイムにオンライン教材にアクセスしたりできるようになる」(同氏)

 Intel社は,2000年にマレーシアの教育環境改善に着手し,ITを授業計画で生かす手法を教員に指導する教育省の活動を支援してきた。これまで,指導を受けた教員の数は2万1000人を超えるという。

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