米Yahoo!と米Plumtree Softwareが企業向けインスタント・メッセージングで提携

2004.03.30

　米Plumtree Softwareと米Yahoo!は米国時間3月29日に，企業向けインスタント・メッセージング（IM）に関する提携を発表した。Yahoo!社のIMサービス「Yahoo! Messenger」をPlumtree社の企業情報ポータル構築アプリケーション「Enterprise Web Suite」に対応させる。

　Plumtree社の顧客は，企業情報ポータル向けに作成するサービス指向のアプリケーションに，プレゼンス確認，IM，警告などの機能を追加できる。例えば，顧客が技術サポート担当者と直接やりとりしながら問題を解決し，その全内容を企業情報ポータルのナレッジ・ベースに記録して，索引付けすることが可能。あるいは，研究開発で協力している2社の製薬会社間で，科学者どうしがオンラインにアクセスしていることを確認し，研究課題について話し合うなどの共同作業を効率化できる。

　Yahoo! Messenger for the Enterprise Web Suiteは，テキスト・メッセージングとファイル転送サービスに加え，管理やログ・サービス，WWW会議サービスを提供する。128ビット暗号化，スパム制御，受信ファイルのウイルス・スキャン，ピア・ツー・ピア・メッセージング機能などを備える。

　「IMは企業分野でたいへん幅広く利用されている。しかし今のところ企業は，アプリケーションに組み込んだ全社的サービスとしてIMを活用できていない」（Plumtree社マーケティングおよび製品管理担当バイス・プレジデントのGlenn Kelman氏）

　「両社の製品を統合することにより，機能と品質の両面で，ほかより優れた事業価値を企業にもたらす。リアルタイムのコミュニケーションと主要なりソースの共有を実現する効率的で強力な媒体を構築できる」（Yahoo!社Yahoo! Massenger部門上級ディレクタのisa Pollock Mann氏）

　Plumtree社のコンサルティング・サービス部門がYahoo! Messenger for the Enterprise Web Suiteのインストール作業を担当する。インストール料は5000ドル。IMサービスを利用するには，ユーザー・ベースの年会費が必要。