米IBMや米Intelなどが参加する，次世代ネットワーク機器／通信機器の開発促進団体Network Processing Forum（NPF）が，研究グループ「Network Computing Initiative（NCI）」を設立すると米国時間3月29日に発表した。同グループは，データ・センターなどで使うネットワーク装置／部品の性能および効率を向上させるために，ネットワーク処理技術の適用方法を調査する。詳細は，サンフランシスコで開催されているCommunications Design Conference（CDC）において，3月31日午後5時30分から始まるCDC NPFパネル・セッションで紹介する。
NCIの活動がもたらす効果について，NPF役員のLars Petersen氏は「NPFのカバー範囲を広げるとともに，データ・センター関係者のNPF加入促進につながる」と説明する。「我々の目標は，ネットワーク処理技術を使うソリューションの開発／適用作業を省力化することだ。業界に受け入れられるインタフェース仕様を作ることで，開発コスト削減と開発期間短縮を実現する」（同氏）
NCIは，多階層フレームワークまたはスケール・アウト・モデルと呼ばれる手法を用い，データ・センターで必要とされる拡張可能な性能と信頼性の提供を目指す。そのために，どういった種類のネットワーク処理インタフェースの開発が必要なのかについて検討を行う。
さらにNCIは，複数ベンダーのネットワーク処理プラットフォーム上に無理なく導入可能なネットワーク・サービスを実現するための，インタフェースとプロトコルも開発する。
「単一ハードウエア・プラットフォーム上で複数のアプリケーションを実行しようとしても，標準APIが不足している。これが，この種のアプリケーションに対するネットワーク処理技術の普及を妨げる主要因だ。NCIは，サーバー・アーキテクチャやデータ・センター環境でネットワーク処理アプリケーションを有効活用するため，業界に何ができるか調査する」（NCI議長のSteve Hunter氏）
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