米InfoSpaceは米国時間3月26日,米ePresence傘下でオンライン・イエロー・ページの米Switchboardを買収することを発表した。InfoSpace社とSwitchboard社が最終的合意にいたったもので,買収総額は約1億6000万ドル。InfoSpace社は,Switchboard社の株式1株につき7.75ドルを支払う。買収手続は2004年後半に完了する見込み。

 Switchboard社はオンラインの地域情報広告に向けたイエロー・ページ/ホワイト・ページのディレクトリ技術を手がけており,インターネット・ポータル,電話帳発行社,新聞社などにライセンス供与を行っている。

 「今回の買収により,オンライン・ディレクトリでのトラフィック・シェアを2倍に増やすことができるほか,確立された技術プラットフォームなども手に入れる。両社の統合で,Web検索のような成長市場でリーダー的役目を果たすことが可能となる」(InfoSpace社会長兼CEOのJim Voelker氏)

 ちなみにオンラインの地域情報サービスについては,米Googleが地域情報の検索機能「Google Local」を3月に発表。また米Yahoo!も地図/旅行情報サイト「Yahoo! Maps」で地域のレストランやATM情報などを表示する「SmartView」サービスを開始している。

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[発表資料(InfoSpace社)]
[発表資料(ePresence社)]