米Clarity Technologiesは,ドイツBMWが米国で発売するMini Cooperに独Peiker AcusticのBluetooth対応の車載向けハンズフリー・システムを採用することを明らかにした。同社が米国時間3月25日に発表した。同システムには,Clarity Technologies社のノイズ/エコー除去技術「Clear Voice Capture(CVC)」が組み込まれている。

 Clarity Technologies社のCVC技術は,他の音声などが含まれる背景音から主音声を抽出して調整する。一般的なノイズを抑圧方法よりも,人間にとって聞き取りやすいだけでなく,コンピュータにも認識されやすくなるとしている。同技術によりボコーダ対応の通信デバイスとネットワークも最適化される。

 Peiker Acustic社は,自動車業界向けに車内でハンズフリー通話を可能にする製品を提供している。同社の製品は,米国においてMini Cooper以外に米Chrysler,米Lincolnの製品に搭載される。欧州では,BMW社や独Mercedesの製品に採用されている。

 「Peiker Acustic社とClarity Technologies社の戦略的関係は,デトロイトのテレマティックス界で注目を集めている。両社の協力により,優れた音声インタフェース・ソリューションを同業界の顧客に提供できるだろう」(Clarity Technologies社社長兼CEOのRay Gunn氏)

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