米Novellは,同社のプラットフォーム「NetWare」にLinuxを組み合わせて「Novell Open Enterprise Server」としてリリースする計画を米国時間3月22日,明らかにした。

 Novell Open Enterprise Serverは,NetWareに対応したネットワーキング機能と,同社が買収したSUSE LINUX社およびXimian社の技術を統合する。「ミッション・クリティカルなネットワーキング・サービス用のインフラを構築するために必要なあらゆる部品を備える」(Novell社)としている。

 具体的には,「NetWare 7」と「SUSE LINUX Enterprise Server 9」,Linux向けソフトウエア・スイート「Nterprise Linux Services」の各種機能で構成する。Nterprise Linux Servicesには,認証サービスのための「eDirectory」,ファイル・サービスのための「iFolder」,プリント・サービスのための「iPrint」,メッセージング・サービスのための「NetMail」,管理サービスのための「iManager」,Linuxサーバー管理ソフトウエア「Novell Resource Management」などが含まれる。

 「Novell Open Enterprise Serverにより,顧客はこれらのサービスを,どのプラットフォーム環境でどのように実装するか選択できる。ユーザーは,NetWare,Windows,Linuxを利用した複数のサーバー環境を運用し,自社のペースに合わせてLinuxの移行を進められる」(Novell社会長兼CEOのJack Messman氏)

 Novell Open Enterprise Serverは年内にリリースする予定である。

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