フィンランドのNokiaと米Sun Microsystemsは,Java対応モバイル・ゲーム向けのオンライン・マルチプレーヤ・ゲーム用プラットフォーム「Scalable Network Application Package(SNAP)Mobile」を米国時間3月22日に発表した。SNAP Mobileは,2004年第3四半期リリース予定のJava 2 Platform, Micro Edition(J2ME)Wireless Toolkitをベースとするツール環境に同梱して提供する。

 SNAP Mobileは,Nokia社のミドルウェア技術「SNAP」と,Sun社のJava技術をベースとするプラットフォーム。Sun Solaris上で動作し,マルチプレーヤ・ゲームの実行に必要とされる高い可用性と性能を提供できるという。

 SNAP Mobileを利用すると,複数のプレーヤが同時に楽しめる,特定の環境に依存しないモバイル機器用ゲームをJavaで開発できる。「ユーザーは,世界中の人とオンライン・ゲームで遊べる」(両社)

 「当社は,マルチプレーヤ型のモバイル・オンライン・ゲームとモバイル機器が連携して進歩すると考えており,それに対応するためSun社と協力する。これにより,当社のN-Gageを補完し,より幅広いJava対応ゲーム市場にこの種のゲームを広めていく」(Nokia社ゲーム事業担当上級副社長のIlkka Raiskinen氏)

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