Webサービスの普及促進を図る業界団体Web Services Interoperability Organization(WS-I)は,Webサービス用ガイドライン「WS-I Basic Profile Version 1.0」に対応するテスト・ツール,「Web Service Communication Monitor」および「Web Service Profile Analyzer」の最終版を公開した。WS-Iがカナダのバンクーバーで現地時間3月17日に明らかにしたもの。テスト・ツールはC#とJavaに対応しており,検査対象のWebサービスがWS-I Basic Profileの要件に合致しているかどうか確認できる。

 Monitorは,Webサービス間で交換されるメッセージを取得し,Analyzerで分析できるよう保管するためのツール。Analyzerは,そのメッセージを分析し,WSDL,XMLスキーマ,UDDIのレジストリ情報などWebサービスに関する記述の正当性を検証する。Analyzerには,自動実行可能な300種類以上のテスト・ケースが含まれており,各テスト・ケースは50種類から90種類の試験を実行する。

 試験が完了するとAnalyzerは,WS-I Basic Profile相互接続性ガイドラインへの適合度を示すレポートを出力する。レポートにはガイドラインから逸脱した部分が詳しく記載されるので,WS-I Basic Profileのどの要件に違反したかを把握できる。

 両テスト・ツールは,WS-IのWWWサイトで入手可能。

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