「米Apple Computerの有料音楽配信サイト『iTunes Music Store』は,サービスを開始して以来,楽曲の販売ダウンロード数が5000万曲を突破した」。Apple社が米国時間3月15日に発表した。この数には,ペプシのiTunesプロモーションによるダウンロード数は含まれていない。5000万曲目は,木曜日に販売されたサラ・マクラクランの「The Path of Thorns」だったという。
同サービスによる楽曲のダウンロード数は急増している。現在,週平均250万曲の楽曲がダウンロードされており,1年間に換算すると1億3000曲に達する。同サービスが,Macユーザーにしか対応していなかった前年9月の平均ダウンロード数は50万曲だった。10月にWindows版をリリースし,12月の平均ダウンロード数は3倍の150万曲まで増加していた。
「5000万曲の突破は,iTunesとデジタル音楽時代にとって偉大なマイルストーンの達成である。5000万曲のダウンロードに加え,その後も週平均250万曲がダウンロードされている。iTunesが他のオンライン音楽配信サービスに追いつかれるのは想像しにくい」(Apple社CEOのSteve Jobs氏)
ペプシとのiTunesキャンペーンでは,ペプシの購入者に対して抽選で1億曲が無償で提供される。Jobs氏によれば,同キャンペーンによる配信も含め,4月までに1億曲の配信達成が目標とされている。
iTunes Music Storeでは,大手音楽会社や独立系レコード会社の楽曲50万曲以上をWindowsとMacユーザーの両方に販売。1曲99セントでApple社のデジタル音楽ソフトウエア「iTunes」にダウンロードできる。楽曲以外にも,5000を越えるオーディオブック,オンラインのギフト券,親が子供のiTunes Music Store口座に毎月自動的に資金を預金することができる「Allowance」機能,有名人のプレイリスト,ビルボード・チャートなども提供する。
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