米Microsoftは,ソース・コード開示に関する取り組み「Shared Source Initiative」の参加組織が100万に達したと,米国時間3月15日に発表した。

 Shared Source Initiativeでは,企業,政府機関,ビジネス・パートナ,学術機関,および個人を対象にWindowsをはじめとする製品のソース・コードを公開する。ソース・コードの閲覧,変更,変更物の再配布を許可するライセンスも供与している。「ソース・コードの提供が広がっていることは,当社がソース・コードの透明性を高めることに注力している姿勢を示すものだ。2001年5月に始まった同取り組みは,既存の顧客を支援し,新たな開発を促進し,教育と研究を援助して,新しい事業機会を生み出す」(Microsoft社)

 Microsoft社アドバンスト・ストラテジ&ポリシー担当バイス・プレジデント兼CTOのCraig Mundie氏は,「民間会社である当社の事業モデルは,ソフトウエア販売が基本だ。しかし同時に,ソース・コードの提供が,当社および当社製品に顧客が向ける信頼を高めることも理解している。Shared Source Initiativeを通じて,顧客のニーズと当社の資産保護をともにバランス良く実現している」と語った。

 現在Shared Source Initiativeでは,「Windows 2000」「Windows XP」「Windows Server 2003」「Windows CE 3.0」「Windows CE .NET」「C#/CLI Implementations」「ASP.NET」「Visual Studio .NET」などのソース・コードを提供している。

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