半導体製造装置/材料に関する業界団体Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)が米国時間3月10日に,半導体製造装置市場に関する調査結果を発表した。それによると,2003年における全世界の売上高は222億ドルで,前年の197億ドルに比べ12.4%増加したという。
地域別にみると,2003年に大きく成長したのは韓国と日本で,それぞれ前年比90.7%増と同42.8%増。一方,最も規模の大きい北米は同20.0%減少した。台湾も同16.4%落ち込んだ。欧州市場は同21.3%成長し,中国本土/シンガポール/マレーシアなどを含む残りの地域も同じ程度の成長率を示した。
■2003年の半導体設備投資市場(単位:100万ドル) ============================================ 地域 2002年 2003年 成長率 -------------------------------------------- 欧州 2,107 2,558 21.3% 日本 3,891 5,555 42.8% 韓国 1,667 3,178 90.7% 北米 5,908 4,728 -20.0% 台湾 3,491 2,917 -16.4% その他 2,685 3,253 21.2% -------------------------------------------- 合計 19,749 $22,189 12.4% ============================================ 出典:SEMI、日本半導体製造装置協会(SEAJ)
「2003年の第3四半期までは設備投資に慎重な状態が続いたが,年末になって世界の半導体装置業界に明るさが見えてきた。半導体需要の見通し改善が,半導体の売上増,製造装置の受注増などと重なり,2004年は全地域で製造装置に対する支出が強固な拡大基調に戻るだろう」(SEMI会長兼CEOのStanley T. Myers氏)
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