「米Lucent Technologiesと米MotorolaはUMTS（Universal Mobile Telephone Service）への参入が遅れたため，現在は市場シェアの縮小に苦しんでいる」。米ABI Researchは，UMTS市場に関する調査結果を米国時間3月4日に発表した。それによると，2003年におけるLucent Technologies社の市場シェアは11％で，前年の17％から6ポイント減少。Motorola社の市場シェアは4％で，前年の12％から8ポイント落ち込んだ。
ちなみにABI社によると，2004年の携帯電話機出荷台数のうちUMTS対応携帯電話機は18％にとどまるが，2009年にはその割合が約87％まで跳ね上がるという。
UMTSは，無線インタフェース技術の中で収益拡大が見込める最大分野だが，EDGEとの競合が激しくなる可能性がある。なお，ABI Research社は，2004～2009年におけるUMTS市場の年平均成長率（CAGR）を52％としている。この数値は，「日本でFOMAの加入者が200万人を超えるなど，UMTSの普及が進んでいることを踏まえて上方修正した」（同社）
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