米AOL Time WarnerのAmerica Online(AOL)は,ソーシャル・ネットワーキング・サービス「ICQ Universe」を米国時間3月4日に発表した。同社によれば,ICQ Universeは,ICQコミュニティのメンバーがより安全な方法で新しい友人に出会える手段の提供を目的としている。

 ICQ Universeは,同社のIMサービスをもとに構築されたソーシャル・ネットワーキング・サービス。AOLのICQネットワークに統合されている。ICQは,毎日800万人を超えるユーザーが利用しており,世界の登録メンバー数は1億7500万人を超えている。

 「ICQ Universeは,人と人をつなげるだけでなく,即座にコミュニケーションを可能にすることにより,新しい友達を作ったりアイデアの共有,情報交換がリアルタイムで可能になる」(ICQのジェネラル・マネージャのOrey Gilliam氏)

 ICQ Universeは,招待によってメンバーになれる。ICQ Universeに参加を望む人は,まず「ゲスト・ユーザー」としてバーチャルの「ロビー」で登録する。ゲストは,ロビーでメンバーのプロファイルを参照して,ICQ Universeへの参加リクエストをメンバーに送ることができる。また,ゲストはロビーでメンバーとチャットして,ICQ universeに招待してくれるメンバーを探すことができる。他のゲストともチャットができる。

 ICQ Universeに招待されたら,新しいメンバーは,自分のユニバースを作成してメンバーとともに新しい友人を招待できる。メンバーは,他のメンバーとも話ができるが,これらメンバーの友人関係はインタフェースを通じて事前に知ることができる。

 ユーザーは,これまでもディレクトリの参照はできたが,ICQ Universeでは,友人,同僚など既知の友人の知り合いをチェックできる。本質的には,メンバーのバディー・リストが参照でき,実際に新しい人に連絡を取る前に人間関係とプロファイルを知ることができる。

 同サービスは,無料で利用できる。Webサイトからゲスト登録ができる。

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