米DellとIT教育団体のTECH CORPSは,テネシー州のGreeneville Middle Schoolおよびバージニア州のGrace E. Metz Middle Schoolに対して,5000ドルの助成金「Student TECH CORPS」を提供することを発表した。Dell社が米国時間3月4日に発表したもの。

 今回の助成金は,生徒による,校内でのサポート・デスクの運営を目的としたもの。両校の生徒は,2004年春および秋学期で30時間の技術研修を受けることになる。研修内容はハードウエアの修理や顧客リレーションのネットワーキング,生徒のテストや認証,トレーニング,呼出追跡ソフトウエアの修得などで,「生徒が校内の技術インフラをサポートできるようにする」(Dell社)。

 「K-12(小学校~高校)の顧客はIT技術にかなりの投資を行っており,適切な技術サポートを受けられるようにすることが重要なポイントとなる。Student TECH CORPSは,学校が校内で必要な技術サポートを得られると同時に,生徒は就職に必要なスキルを身に付けることができる」(Dell社K-12ディレクタのScott Campbell氏)

 今回の2校は全米255校の応募から選ばれたもの。応募の動機や実施計画をもとに最終候補を5校に絞り込み,電話インタビュを実施して最終的に2校を決定した。Dell社はこれまで,シアトル,オースティン,シカゴ,ニュー・オリンズなどの中学校6校に対して同助成金を提供している。

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