米Yahoo!は,同社の検索サイトYahoo! Searchにおいて新しいコンテンツ取得プログラム「Content Acquisition Program(CAP)」を開始する。同社が米国時間3月2日に発表した。同プログラムにより,非商用と商用コンテンツ・プロバイダは,直接Webページを提供できるようになる。これらページは,Yahoo!の検索インデックスに追加され,検索キーワードによる検索の結果として表示されるようになる。

 CAPの一部として,Yahoo!社の子会社Overture Servicesが,有料の登録プログラム「Site Match」を提供する。同プログラムにより,商用コンテンツ・プロバイダは,効率的にコンテンツのサブミット,アップデートができ,的を絞った見込み客を獲得できるとともにパフォーマンスの追跡と最適化が可能になる。単一のプログラムにより,コンテンツ・プロバイダは,Webユーザーの75%にリーチを伸ばすことができる。

 CAPの非商用チャネルの一部「Public Site Match」では,Yahoo! Searchが政府,学界,その他の非営利団体のコンテンツ・プロバイダと協調する。Public Site Matchにより,National Public Radio(NPR),米最高裁の1995年以来の音声記録2000時間分を含むNorthwestern UniversityのOYEZプログラム,世界最大の図書館である米国会図書館が保有する書籍,印刷物,写真,写本など,通常の検索エンジンでは調べられないコンテンツの検索が可能になる。

 CAPパートナとしては,ニューヨーク公立図書館,グーテンベルク計画,University of Michigan,UCLAなども提携している。

◎関連記事
米Yahoo!,独自の検索技術「Yahoo! Search Technology」を導入
「2003年のオンライン広告数は前年比49%増,検索サービスとリッチ・メディアが後押し」,米調査
米AOLが検索サービス「AOL Search」を拡充,オーディオ/ビデオ検索機能などを追加
「検索エンジンを使用する主な目的は『研究』や『個人的関心事』のため」,米Nielsenの調査

発表資料へ