米General Motors(GM)の子会社で車載向け通信サービスを手がけるOnStarは,同社の次世代音声認識アプリケーションに向けて米IBM社のインタラクティブな音声技術を採用する。IBM社が米国時間2月26日に明らかにした。同技術は,2004年モデルの車両から利用できる。両社が交わした複数年契約に関するその他の詳細は明らかにされていない。

 両社は,OnStar顧客に優れた音声による対話機能を提供するために共同で音声認識技術「Embedded ViaVoice」を強化した。また,OnStar社は,顧客向けの音声インタラクティブ・サービスの基盤として「IBM Websphere Voice Response」と「IBM eServer pSeries」システムを選んでいる。開発は,IBM Global Servicesがサポートする。

 米Strategy Analyticsの調査によれば,北米,西欧,日本におけるテレマティックス端末市場は,2000年末に50億ドル規模だった。同社は2007年末までに200億ドル規模に拡大すると予測している。

 車両向け情報サービス「OnStar」は,現在50種類を超えるGM社製に加え,他の自動車メーカー5社の車両で利用できる。利用者は250万人を越えている。

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