米Hewlett-Packard(HP)は,米AMDの64ビット・プロセサ「Opteron」を搭載する「HP ProLiant」サーバーを米国時間2月24日に発表した。また,同社と米ADMとの協調関係を拡大することも明らかにしている。両社は,複数年の購買,マーケティング,技術コラボレーションを行なうことで提携する。

 新しいProLiantサーバーは,64ビットのOpteronプロセサにより単一のプラットフォームで32ビットと64ビットのアプリケーション双方に対応する。HP社が2004年前半に提供を予定している2種類のOpteron搭載ProLiantサーバーの概要は次の通り。

・HP ProLiant DL145
2ウエイ構成の低価格な1U(4.45センチ)サーバー。HPC,Webサーバー,セキュリティ,ストリーミング・メディアに適している。

・HP ProLiant DL585
4ウエイ構成の4U(17.78センチ)システム。データベース,Microsoft Exchangeなどメモリー消費が大きい環境のパフォーマンス改善に適している。

 また,同年後半には,超高密度の2ウエイHP ProLiantブレード・サーバーの提供を予定している。

 HP社は,今後もXeon搭載のProLiant製品の提供も続けることを明らかにしている。2004年夏には,新しい64ビット拡張実装のXeonプロセサを搭載する1ウエイと2ウエイのProLiantサーバーのリリースを予定している。4ウエイと8ウエイのモデルは,2005年に出荷する予定。

 HP ProLiantサーバーに関する詳細は,同社Webサイトに記載されている。

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発表資料(1)
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