米Microsoft,「Office InfoPath 2003」強化機能の特別プレビュー版をリリース

 米Microsoftは米国時間2月23日に,情報収集プログラム「Office InfoPath 2003」の強化機能の特別プレビュー版「InfoPath 2003 Service Pack 1 Preview」を発表した。Office InfoPath 2003の強化内容は,6月リリース予定の「Office 2003 Service Pack」に組み込まれる。

 「InfoPath 2003の強化機能により開発者は,現在の変化しやすいビジネスのニーズに対応するソリューションを作成するための強固な環境を手に入れることができる」(Microsoft社InfoPath部門ジェネラル・マネージャのRajesh Jha氏)

 InfoPath 2003 Service Pack 1 Previewは従来のOffice InfoPath 2003と完全に互換性を持つため,既存のInfoPath対応フォームもそのまま利用可能。主な特徴は以下の通り。

・セキュリティ:電子署名のサポートを強化。認証可能な署名に加え,部分署名や連署,副署などに対応する。

・信頼性:ドキュメント復旧,データ申請,フィルタリング管理機能を向上。設計者は,ドキュメントが自動保存されるまでの時間や,オフライン保存を許可するかどうかを設定することができる。

・エンド・ユーザーの使い勝手:手書き文字認識をサポート。Tablet PCユーザーは,InfoPath対応フォームに直接手書きで入力できる。InfoPathファイルを電子メールに添付することも可能。

・開発者のプログラミング環境:レイアウト・コントロール機能により,フォームを出力するために,レイアウトをくずすことなくページ境界を挿入できる。また,電子商取引向けサーバー・ソフトウエアの将来版「BizTalk Server 2004」のHWS(human workflow service)をサポートし,ユーザーのロール・ベースでフォームの利用可/不可を設定できる。そのほか,「Visual Basic .NET 2003」「Visual C#」環境のスクリプト・サポートや,XMLスキーマ処理のサポートを強化した。

 InfoPath 2003 Service Pack 1 Preview(英語版)はMicrosoft社WWWサイトから無償でダウンロード可能。

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