米Microsoftが,3月に提供開始予定の音声アプリケーション・サーバー「Microsoft Speech Server」の概要と,同サーバー向けパートナ・プログラム「Microsoft Speech Partner Program」の拡充を米国時間2月19日に発表した。Speech Serverの製品パッケージは,中小規模用の「Microsoft Speech Server 2004 Standard Edition」と,大規模用の「同Enterprise Edition」を用意する。

 Speech Serverは「Windows Server 2003」上で稼働するアプリケーション・サーバー。音声処理向け拡張タグ仕様Speech Application Language Tags(SALT)を採用しており,既存のマークアップ言語を拡張して音声入力と出力機能を追加できる。テレフォニとマルチモーダル・アプリケーションの両方に対応可能。

 同サーバーの製品発表は,3月24日にカリフォルニア州サンフランシスコで開催されるAVIOS~SpeechTEK Spring 2004VSLive! San Francisco 2004Microsoft Mobile Developers Conference(DevCon)2004の合同イベントで,Microsoft社会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏が行う。

 Microsoft Speech Partner Programは,同サーバー向けアプリケーションやサービスの開発/販売などを支援するプログラム。2003年7月の運用開始以来,アプリケーション,音声ユーザー・インタフェース(VUI),電話用ハードウエア/サービス,WWW,音声開発技術,導入/統合サービスなどを手がける60社以上が参加している。こうしたパートナ企業が開発する同サーバー対応アプリケーションには,音声対応のCRM,ITヘルプ・デスク,コール・センター,バンキング,営業支援システム(SFA)といったものがある。

 同プログラムの拡充により,参加企業は,Microsoft社のマーケティング・プログラム,販売組織,販促資料,ROI分析販売ツール,ベータ版/早期アクセス版プログラムの利用,デモンストレーションの共同開催,Microsoft Speech Partner Directoriesへの掲載などが可能となる。

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