米Microsoftは,2月12日以降インターネットに流出している「Windows 2000」と「Windows NT 4.0」のソース・コードの一部に関して,これらのダウンロードは違法にあたるとの警告をインターネット・ユーザーに送った。Microsoft社が米国時間2月18日に明らかにしたもの。

 また同社は,ソース・コードの交換が行われているピア・ツー・ピアのネットワークでも,ソース・コードの検索やダウンロードを試みようとするユーザーがいる場合,違法行為である旨を伝えるアラートが表示されるようにした。

 Microsoft社は,ソース・コードを所有,あるいは所有しようとするユーザーや,インターネットで配布/ダウンロードしたり,他者と共有しようとするユーザーに対して,「法的措置をとる準備がある」(同社)と述べている。

 また,流出したソース・コードを調べて発見されたという「Internet Explorer」のセキュリティ・ホールについては,同社内部で既に発見済みのもので,修正プログラムの最新版「Internet Explorer 6.0 Service Pack 1」で解決しているという。

 Microsoft社は,その後の調査からソース・コードの流出が同社のソース・コード開示プログラム「Shared Source Initiative」や「Government Security Program」とは無関係であることが明らかになったとしており,「今後も両プログラムを積極的にサポートする」(同社)意向である。

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