米Seagateは,企業向けの2.5インチ型ハード・ディスク装置(HDD)「Savvio」を米国時間2月17日,発表した。I/O速度は,「これまでの3.5インチ型HDDを50%上回る」(同社)という。

 Savvioは,36Gバイトと73Gバイトの2種類を用意する。インタフェースはFiber Channel,Ultra320 SCSIおよびSerial Attached SCSI(SAS)の3種類。回転速度は1万rpmで,平均故障間隔(MTBF)は140万時間。「現行の3.5インチ型HDDと比べてサイズは70%縮小し,重量は1.12ポンド(約510グラム)軽い。さらに消費電力は40%減となっており,ドライブのシーク時間は15%向上している」(Seagate社)

 米Gartnerのリサーチ・バイス・プレジデント,John Monroe氏は「多くの企業が省スペースかつ低消費電力のサーバーやストレージを求めている。2007年には2.5インチ型HDDが,マルチユーザー環境におけるHDDの主役となる」と述べた。

 Savvioの一般向け出荷は2004年第2四半期末の予定。SAS版は2004年第3四半期にリリースする。

◎関連記事
米Seagate,民生電子機器向けHDDを世界DVRメーカー8社に供給へ
富士通米法人の2.5インチ型Serial Attached SCSI対応HDD,米HPが導入試験を実施
米Adaptec,Serial Attached SCSIソリューションで富士通,日立,米Maxtor,米Seagateと提携
富士通,2.5インチ・シリアルATAハード・ディスクをサンプル出荷
米LSI Logic,米Maxtor,米SeagateがANSI T10レセプションにてSerial Attached SCSI相互運用性のデモ
米LSI Logicと米Maxtor,シリアルSCSIプロトタイプのテスティングで提携
米コンパック,米IBMなどがシリアルSCSIの仕様策定を目的とした業界団体を発足
新勢力●iSCSIとシリアルATAで安くなるディスク装置

[発表資料へ]