米Hewlett-Packard(HP)は,管理ソフトウエアを手がける米Consera Softwareの買収手続きを完了したことを,米国時間2月16日に発表した。Consera社はHP社Software Global Business部門に加わる。

 またHP社は,Consera社が開発した新たなソフトウエアを「HP OpenView Service Delivery Designer」の名称でリリースすることも明らかにした。企業は同ソフトウエアを使ってワーク・フローをカスタマイズし,IT管理作業を自動化できる。

 Service Delivery Designerのグラフィカルなユーザー・インタフェースで,基盤となるITコンポーネントにテスト,実装,アップデートといった作業を適用し,IT環境の品質向上,スピード・アップ,管理の簡素化を実現できる。これにより,「IT部門はニーズの変化に対応し,同時に特定のインフラをサポートすることが可能」(HP社)としている。

 複数のワーク・フローを1台のサーバーに保存し,変更履歴を記録するので,新たなワーク・フローを検証して,元の段階に戻すことも可能。

 なお,Consera社が「AgileOne」ブランドとして販売していた製品は,「HP OpenView Service Delivery Controller」の名称となる。

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解説●自律コンピューティングの理想と現実(上)

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]