米Stellentの英国事業は英国時間2月13日,欧州企業のコンテンツ管理に関する調査結果を発表した。それによると,企業の50%以上が手紙や電子メールなどのd通信文書を保存していない。同様に約半数の企業が,社内システムにかなりの古いデータを温存しているという。

 今回の調査は,Stellent社から委託を受けた米META Groupが,英国,フランス,イタリア,ドイツ,オランダの企業206社を対象に実施したもの。

 コンテンツ管理ソリューションを導入する理由は,対外WWWサイトのコンテンツ管理を目的としたものが最も多く,回答者の50%が「顧客満足度の向上」を目標に挙げている。その他の目的として,「未構築データの管理を再評価するため」が38%,「既存データの再利用と承認済みコンテンツへの自動アクセス」が35%以上にのぼった。

 Stellent社欧州/中東/アフリカ担当バイス・プレジデントのBryan Richter氏は,「欧州企業はコンテンツ管理の重要性を理解し,データの不十分な統合管理により発生するコスト負担を認識してはいるが,実際は断片的な導入を行っている場合が多い」と指摘する。欧州企業の40%が5種類以上のコンテンツ管理を導入しており,そのうち半数以上はデータ管理にかかるコストを把握していない。

 「現行の企業システムは,コンテンツ管理の問題解決には程遠い状態であることがわかる。企業は必要性を感じながらも,包括的なコンテンツ・インフラを構築するための手立てを講じておらず,システムの重複する,中途半端なコンテンツ管理を実装している」(META Group社技術調査サービス部門バイス・プレジデントのJeffrey Mann氏)

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