「消費者はメディアのWWWサイトを習慣として訪れている」。オンライン・パブリッシャの業界団体Online Publishers Association(OPA)が米国時間2月12日に調査結果を発表した。調査は,OPAの依頼で米Frank N. Magid Associatesが実施したもの。マルチチャネルを持つメディア・ブランドの利用に対する消費者の動向を調べた。

 メディアのWWWサイトを利用する頻度が高い訪問者を調査した結果,ユーザーはメディアのWWWサイトに対して,これらブランドがオフラインで提供する媒体と同じように強い感情的な結びつきを持っていることが明らかになった。

 具体的には,WWWサイトを楽しんでいると回答した人が72%,信頼している人が71%,再訪を楽しみにしている人が69%,依存していると回答した人が56%だった。47%はアクセスできないときに寂しく思うと回答している。関連するオフラインの媒体に対する回答は,それぞれ76%,69%,62%,49%,45%だった。

 また,メディアのWWWサイトの利用は習慣化していることが明らかになった。ニュース・サイトの利用者は,68%が国内ニュース,64%がニュース速報,52%が国際ニュースを求めて訪問している。しかし,利用者の44%は習慣で訪れていると回答している。同じように,38%はローカルのニュース・サイトの訪問が習慣になっていると回答している。

 調査の結果,オンライン・ブランドは頻繁に利用するが,オフライン・ブランドはほとんど利用しないユーザーは29%だった。同グループは,男性が70%で女性の30%よりも多かった。18~34歳の年齢層の40%がこのグループに属する。同グループのテレビの平均視聴時間が低く,1週間に21時間をオンラインで過ごすのに対して,テレビの視聴時間は14時間だった。

 オンラインとオフラインの両方を頻繁に利用するユーザーは51%だった。同グループの男女比はほぼ等しく,男性が51%で女性が49%だった。テレビ・チャネルに関連したWWWサイトの利用者は,同グループがもっとも多かった(62%)。

 同調査結果は,OPAメンバー・サイトのアンケートを通じて18~54歳の2万5852人から得た回答をまとめている。

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